石垣島 ダイビング 鬼退治!!
2009年12月6日
12月6日
石垣島の天候及び海況”晴れ・北東の風・波の高さ2.5m・気温22度・水温25度”
12月1日より、冬季キャンペーン実施中!!
寒さが日増しに厳しくなる季節ですが、そんな時こそHOTなお得情報です!!
今年の冬も、皆様に楽しんで潜っていただくべく、キャンペーン決定!!
あったか対策も伝授いたしますので、是非是非冬の海をご堪能下さい!!!
詳しくはHPにてご覧下さい。
本日の日記担当はマサヨです。
さて、タイトルにもあるとおり、本日は鬼退治に行ってきました!!
鬼は鬼でも、山に居る鬼ではなく海の中の鬼!!
そう、”オニヒトデ”です!!
この名前を既にご存知の方も多いと思われますが、ここ数年で石垣島に急増しているのです!!
その原因には幾つかの説があり、人工的による環境汚染説などもありますが、多くは周期的な自然発生説が大きいとされています。
石垣島でも、ここ数年で増えてきたものの、以前にも大量発生の時期があったそうです!!!
石垣以外にも、国内ではケラマ諸島だったり、海外ではオーストラリアなどでも大量発生の報告が出ています!!!
その周期に今石垣島が入っているのかもしれませんが、その周期の終りが見えません(>。<)
そして、放っておくとサンゴ達が全滅の危機に面してしまいます。
そうなんです、オニヒトデはただ大量発生するだけでは無いのです。
オニヒトデが、生き大きくなるには、当然食事をしなければいけません。
がっ、その食料が”サンゴ”なんです・・・。
「サンゴを食べる!?」と、想像するのがガリガリバリバリ食べ散らかすイメージですが、骨格自体は食べず、中の軟体部だけ吸い取るように食べるのです・・・。
その影響で、食べられた後は真っ白く食痕という形で目に見えて、サンゴを真っ白くしてしまいます(>。<)
ソレが、サンゴの白化現象の一つたども言われています!!
なので、”オニヒトデ””が食べた部分だけ真っ白になるので上から見てもとっても目立ちます!!
その食痕は以前は、ソコまで目立つほど無かったのですが、ホントにここ数年です!!
普段ダイバーが入るポイントなどであれば、スタッフ達が少しずつでも駆除はしていたのですが、
やはり、入らないエリアから被害は広がり、今やとっても深刻な問題です・・・。
オニヒトデは毎年4月後半から7月に掛けて産卵シーズンに入ります!!
一匹のオニヒトデが産卵する卵の数は、数千個!!!
数千個ですよ(@。@;)
しかも、孵化してから2年ほどで大きな成体になります。
となると、一斉に産卵を始めれば、再び数万個ではきかない数のタマゴが放出されてしまうという事ですよね!!
そんな事はどうしても避けたいので、ここ数年、毎年のように秋から冬に掛けてをメインで八重山ダイビング協会で有志を募り、駆除活動を行っているのです!!!
前回は11月にも参加して来たのですが、予め協会の対策委員の方が色んな情報を集めて大量発生エリアをリサーチし、駆除活動を行います。
本日は石垣島の東海岸エリア!!!
2層のボートで、ポイントを少しずつずらしながらオニヒトデを集めていきます!!
有志スタッフがそれぞれ片手には土嚢袋、片手には駆除棒を持ち、エントリー!!!
四方に散りつつ駆除開始です!!
東海岸は、夏の間はあまりダイバーがは入れるコンディションではないので、以前から大量発生の報告はあったのですが、凄かったです・・・。
オニ。オニ。オニ。オニ。オニ。と、見渡すと数mの範囲内にゴロゴロ転がっています。
ソレを一つ、一つ駆除棒で珊瑚から引き剥がし土嚢袋に入れていきます。
この応急処置をするかしないかで、後々の治りが違ってきます!!!
ということで、タケシも応急処置をし、復活!!!
この駆除ダイブを本日は3ダイブ!!!!
一人平均150匹ほど!!!
(1ダイブでの駆除分)
スタッフ総勢25名ほどで、本日の総駆除数3130匹でした!!!
駆除した”オニヒトデ”は、堆肥にするため、一度陸にあげられ集められます!!!
そして、引き取り手の農家へと運ばれていくのです!!!
こうして、本日のオニ退治は無事に終了しました!!!
普段はガイドしながらなので、なかなか多くの数は駆除できませんが、少しずつでも駆除していき、自然発生ならばまた居なくなってくれる事を祈るばかりです!!!!
自然発生ならば、”オニヒトデ”も何らかの意味を持って発生していて、駆除する事が間違っているとの意見もありますが、その大きな謎はまだ解けておらず、私たちとしてはオニヒトデよりもサンゴを守りたいだけなのですが、自然相手って本当に難しい問題ですね!!
白化がひどいといわれているのは一部のこと!!
コレを広がらせない為にも、石垣の素晴らしきサンゴを守るため、明日からも少しずつですが、オニ退治に励みます!!!